白馬大雪渓

【猿倉~白馬大雪渓~頂上宿舎編】夏の北アルプス白馬岳を2泊3日テント泊縦走Day1

ついにその日はやってきました。
2年前から登ってみたいと思っていた白馬岳。

積もり積もった山への想い

ホントは去年登るつもりだったのですが、予定日の白馬周辺の天候が悪く、急遽北岳に変更しての登山になりました。

山行中、ずっとピーカンだったにも関わらず、一眼レフのバッテリーを忘れ、スマホのみでの撮影になったのが懐かしい。。
忘れたのに気付いたのも登り始めた後で、カメラ・レンズ・三脚がただの重りとなった登山。
笑ってやってください。。

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南アルプス縦走

それからは麓から山をバックに鉄道風景を撮って楽しむ日々。
田園走るE127

水田リフレクション

こういう絶景を目にするたび、感動しながらも山への思いはつのっていきました。。
そしてついに2019年夏。白馬へ登るチャンスがやってきたのです。最高!

今回のテント泊縦走ルート

山行中一時的に雷雨の予報が出ており停滞する可能性があったこと、さらに撮影をしたかったことから、余裕のあるスケジュールを立てました。
通常、1泊2日で歩かれることが多い猿倉~栂池のルートを、2泊3日でいくことに。

いくつかある白馬岳の縦走ルート。その中でこのルートにしたのは、白馬大雪渓を登りで歩いてみたかったから。

このルートの標準コースタイムやその他のルートについては、白馬村が用意しているこいつを参照してみてください。

1日目

村営猿倉荘→白馬尻小屋→白馬大雪渓→村営頂上宿舎

2日目

村営頂上宿舎→白馬山荘→白馬岳→三国境→小蓮華山→白馬大池山荘

3日目

白馬大池山荘→小蓮華山→白馬大池山荘→天狗原→栂池自然園・栂池ロープウェイ自然園駅(1,829m)

駐車場からすぐ。猿倉荘からいざ出発。

前日夜、仕事を終わってから準備を済ませ、名古屋を出発。
僕が仕事中、ずっと自宅でゴロゴロして体力温存されているであろう友達にドライバーをしてもらって、僕は助手席で仮眠をとるというチームプレーでいきました。

割高の名古屋高速は使わず、東名名古屋ICから安曇野ICへ。
そこからは下道で、猿倉登山口の駐車場まで行きました。たぶん。(寝ていたので記憶ほぼ無い)

村営猿倉荘
到着後も少し仮眠をとって、出発したのは午前7時。
駐車場から2.3分歩いたところにある村営猿倉荘で、登山届を出して出発です。

すぐ雨が降り始める

雨が降り始める
スタートして10分ほどで雨がザーザー降り始めます。。。
晴れたり雨降ったりみたいな天気予報だったので、覚悟はしていたのですが、まさかこんなに早くザックカバーを付けることになるとは思わなかった。。。

持ち物が雨でビショビショになると重量も増えるし不快なので、ザックカバーは大事ですね。
僕は今回の縦走に使ったザック、GREGORY/バルトロ65に標準で付属しているものを使いました。

カバーが付属していないザックをお持ちの場合は、買っておいた方がいいと思います。
特に縦走する場合、天気予報通りにならないことありますし、着替えとかが濡れるとせっかくの山行が最悪の気分になります。

「ようこそ」に癒される白馬尻小屋

白馬尻小屋
猿倉から1時間ほど歩くと見えてくる白馬尻小屋。
そう、ここを超えると白馬大雪渓。今回一番歩いてみたかった場所。
小屋の手前にある石に書いてあるメッセージに癒され、奮い立たされます。

白馬尻小屋
白馬尻小屋の入り口。
ここでは小屋でアイゼンを買った人が装着する練習していたりします。
ただ、今回登ってみた感想としては、アイゼンは6本爪以上のしっかりしたものを、あらかじめ調達しておいた方が良いと思いました。
人気のコースであるため、渋滞しているときに転倒したりすると周りに迷惑ですし、万一落石あった時などに、どうしてもしっかり動くことができません。

それでも、万一アイゼンを忘れた時には小屋で販売しているものを購入して使う。
という感じが良いのかなぁと。

トイレ・水場もあって便利

白馬尻小屋

白馬尻小屋
食料や飲料が結構充実していました。
水場やトイレもあったり、携帯電話の充電もさせてもらえる(有料)ので、かなり便利。

個人的には、できる準備は全て、入山前でやっておくに越した方がいいと思いますが、、
まぁ便利です。ありがたい。

看板やスタッフさんから情報を得て出発

白馬尻小屋から大雪渓を臨む
小屋の前からは、遠くに白馬大雪渓を臨むことができます。
ワクワクがとまらない。

小屋の前にある看板やスタッフさんから大雪渓についての情報を教えてもらって、出発。

また、大雪渓へのとりつきは、午後2時以降は禁止されているようなので注意。
普通にタイムスケジュール組めばこの時間制限に引っかかることないと思います、念のため把握しておいた方が良いでしょう。

白馬大雪渓を登る

白馬大雪渓
小屋から15分ほど歩くと大雪渓に。
雪渓直前で登山靴にアイゼンを装着して、登り始めます。

靴は、今回のために調達したLA SPORTIVA/TRANGO ALP EVO GTX。
スリーシーズン用のライトアルパインブーツです。
防水レザーが使われていたり、縦走で使っている人の評価が結構良かったこと、また、試着した際に自分の足とあっていたため、これを購入しました。

人気の靴のようで、今回の山行中、同じものを履いている登山者を数名みかけました。

視界が悪く雨も降ってくる

白馬大雪渓
とりついてからは、断続的に吹いてくるガスによって、視界が晴れたり悪くなったりする状況が繰り返されました。
この写真も、ガスが少し晴れたタイミングで撮ったもので、悪い時だとホワイトアウトします。

白馬大雪渓
登りに加えて、下りのパーティーも来るため、雪上をある程度自由に動き回れる必要があります。
そのためにも、アイゼンは適当なものじゃない方が良いと思います。

そうこうしているうちに、ガスに加えて雨も降ってきて、レンズに水と汚れが。。

こういう時、応急処置としてこういうレンズクリーニングティッシュやクロス、レンズペンが活躍します。
今回の場合は、雨が止んで周りに人がいなくなったタイミングで、ティッシュで汚れと水を拭き取って、残った水をクロスでひと拭き。

レンズペンは、ちょっとしたホコリならハケで取り除いて、皮脂などが付いたときは、ペン先のセーム革の部分で取り除くようにしています。

屋外の撮影が多く、結構ひどい汚れがつくことの多い僕としては、特にこのレンズクリーニングティッシュがお気に入りで、小分けになっているのがとても便利。
毎回の撮影で10個くらいは持っていくようにしています。

停滞時には冷えるので注意

白馬大雪渓

白馬大雪渓
登っている最中は、基本的に赤い粉で示されている歩行コースの上であったり、トレースをなぞるように歩くようにしていたのですが、はじめはそのような場所が広めの大雪渓も、登っていくうちに次第に狭くなっていきます。
場所によっては、1人しか歩く余裕がないところも。そういった時は、先に歩いている人たちに道を譲り、停滞することになります。
この時は、20人以上の下りのパーティーを待っていたのですが、15分ほど身動きをとることができませんでした。

こういったケースのため、例のごとく、汗冷えに強いfinetrackのレイヤリングシステムを上・下半身ともに採用。
結果、3日間通じて対応できない冷えを感じることなくやりすごすことができて、良い感じでした。
この時期、冬山に比べて低体温症のリスクは低めではありますが、こうやって運動中に急激に体が冷えると、足がつりやすくなったりします。
なので、こうやって減らせるリスクはちゃんと減らしておくべきかなと思います。
(具体的な装備については長くなるので、別の記事で後日公開予定です。)

瞬間、ガスが晴れる

白馬大雪渓
視界が悪い中登っている最中、一瞬ガスが晴れた瞬間がありました。
青空を見ることはできませんでしたが、壮大な風景に急登の疲れも一気に吹っ飛びました。最高。

スノーブリッジに注意

白馬大雪渓
これは、大雪渓を登り切った場所から撮影したのですが、雪渓の隅はスノーブリッジになっている模様。これ、落ちたらやばそうです。
山行中、ブリッジの上に乗って記念撮影している人を見かけましたが、絶対やめた方がいいと思います。

その後、小雪渓へ

小雪渓
大雪渓を越え、しばらく歩いた後は小雪渓へ。
急な斜面をトラバースする道で、個人的には大雪渓より怖かった。。。

想定外の激坂 宿舎への道

宿舎までの道
完全に僕の勉強不足だったのですが、猿倉から白馬岳頂上までで一番きつかったのは、大雪渓・小雪渓を超えてからの道でした。

ひたすら続く激坂で息が上がってきている中、撮りたい被写体をみつけ、立ち止まり、息を止めてシャッターを押す。

この作業がこんなにもつらいとは思わなかったです。鍛錬が足りんかった。
次はもっと快適に登山と撮影ができるよう、トレーニングせねば。

やっと頂上宿舎へ

白馬岳頂上宿舎
激坂にしばかれながらも、辿り着くことができた初日の宿泊地「村営 白馬岳頂上宿舎」。
もう少し登ったところに、日本最大の収容人数をほこる山小屋「白馬山荘」があるのですがここにはテント場がありません。
そのため、テント泊をする場合は、この白馬岳頂上宿舎一択。

小屋泊の方は、どちらを使ってもよいと思いますが、白馬山荘の方が山頂も近くて人気なのかな。

白馬岳頂上宿舎のテント場使用料は、1人1200円(水トイレ使用可)。
値段だけでいうと若干高い気がしましたが、水も使わせてもらえたりすることを考えたら妥当かなぁと思います。

思ったより人がいた

白馬岳頂上宿舎 テント場
天気がそこまでよくないため、あまり人はいないかなぁと思っていたのですが、思ったより人がいました。
天気がいい休日とか、もっと人多いんだろうなぁ。
いい場所をとって快適に寝たい人は、早めに到着するようにスケジュール組む方がいいかも。

初日終了

こんな感じで初日は終了。
到着してからは、明るいうちにテントを設営。
雨も降ってきたので、早々とご飯を食べて就寝しました。

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